SAVE the BLUE
物語

この記事は、2018年6月2日~7月21日まで(一部地域は掲載日が異なります)、毎日小学生新聞に掲載された 「サンゴ礁を守る SAVE the BLUE物語」です。

だい 1 急減 きゅうげん する うみ のゆりかご

サンゴの養殖に取り組む金城浩二さん

サンゴの 養殖 ようしょく 金城浩二 きんじょうこうじ さん

 みなさんは うみ なか にある 色鮮 いろあざ やかな「サンゴ しょう 」を たことがありますか。 日本 にっぽん では 沖縄 おきなわ 奄美群島 あまみぐんとう など 亜熱帯 あねったい あさ 海域 かいいき ひろ がっています。サンゴ しょう には、 さかな などたくさんの もの たちが あつ まります。 うみ なか 生物多様性 せいぶつたようせい まも るだけでなく、 沿岸 えんがん 人々 ひとびと 生活 せいかつ ささ えています。さまざまな めぐ みをもたらし、「 うみ のゆりかご」と ばれるサンゴ しょう がいま、 急速 きゅうそく っています。

  原因 げんいん ひと つは、 地球温暖化 ちきゅうおんだんか によるサンゴの 白化 はっか すす んでいることです。サンゴは うご かないように えますが、 じつ 動物 どうぶつ です。 からだ なか にすむ 褐虫藻 かっちゅうそう という 植物 しょくぶつ プランクトンと 共生 きょうせい しています。

  褐虫藻 かっちゅうそう 光合成 こうごうせい つく した 栄養 えいよう をもらうことで、サンゴはその いのち はぐく んでいるのです。そのため、 海水 かいすい 温度 おんど がり、 褐虫藻 かっちゅうそう がサンゴから はな れてしまうと、 栄養不足 えいようぶそく になったサンゴの しろ からだ だけが のこ ります。 人間 にんげん うみ なが 生活排水 せいかつはいすい も、サンゴの からだ よわ らせます。

 「 大切 たいせつ なサンゴ しょう まも ろう」と がった ひと がいます。 沖縄県 おきなわけん 読谷村 よみたんそん 金城浩二 きんじょうこうじ さん(47)はサンゴの 人工養殖 じんこうようしょく 第一人者 だいいちにんしゃ 水槽 すいそう なか そだ てたサンゴを うみ け、サンゴ しょう 再生 さいせい させようと 努力 どりょく しています。

 「SAVE the BLUE」には「 あお うみ まも る」という 意味 いみ められています。この 物語 ものがたり では 金城 きんじょう さんの 活動 かつどう やそれを 応援 おうえん する 化粧品会社 けしょうひんがいしゃ 「コーセー」の みなどを 紹介 しょうかい していきます。

だい 2 ちゅ うみ 家族 かぞく のエール

金城さんと長男の寿気也さん、 長女の優花さん

家族 かぞく 応援 おうえん ささ えになっている」と はな 金城浩二 きんじょうこうじ さん( 中央 ちゅうおう )と 長男 ちょうなん 寿気也 じゅきや さん( みぎ )、 長女 ちょうじょ 優花 ゆか さん

 「 ちゅ うみ 」とは 沖縄 おきなわ 言葉 ことば で「 うつく しい うみ 」という 意味 いみ です。

 「 どものころから 大好 だいす きだった ちゅ うみ 大変 たいへん なことになっている」。 沖縄県 おきなわけん 読谷村 よみたんそん で、サンゴの 養殖 ようしょく 金城浩二 きんじょうこうじ さん(48)が、 うみ 異変 いへん づいたのは20 年前 ねんまえ の1998 ねん でした。 うみ にもぐってみると、 あざ やかな いろ をしていたサンゴ しょう しろ くなっていたのです。

 その とし は、 太平洋 たいへいよう 赤道 せきどう から みなみ アメリカのペルー 沿岸 えんがん にかけて、 海面 かいめん 温度 おんど たか くなる「エルニーニョ」と ばれる 現象 げんしょう き、 沖縄 おきなわ うみ 水温 すいおん がぐっと たか まりました。その 影響 えいきょう で、サンゴの なか にすんで 光合成 こうごうせい をしていた 褐虫藻 かっちゅうそう という 植物 しょくぶつ プランクトンがいなくなってしまいました。サンゴが 栄養不足 えいようぶそく になったのが 白化 はっか 原因 げんいん でした。

 「サンゴ しょう がなくなればまわりにいた さかな やエビ、カニたちもいなくなる。 なん としても うみ たす けなければ」。そう おも った 浩二 こうじ さんは、それまで 経営 けいえい していた 飲食店 いんしょくてん をやめて「 えるように 自分 じぶん そだ てたサンゴを うみ えよう」と めました。

 とはいえ「サンゴの 植林 しょくりん 」はまだ だれ 成功 せいこう したことはありません。 いえ ではもうすぐ3 人目 にんめ どもが まれるところでしたが、 つま 美佐江 みさえ さんは「きっとできる」と はげ ましてくれました。「 うみ をきれいにするお とう さんが き」。 小学生 しょうがくせい だった 長男 ちょうなん 寿気也 じゅきや さん(22)の 一言 ひとこと ちから がわき、 浩二 こうじ さんは 水槽 すいそう なか そだ てたサンゴを うみ えるための 準備 じゅんび りかかりました。

だい 3 植林活動 しょくりんかつどう 応援団 おうえんだん あらわ

サンゴの苗木に保護用のかごをかぶせる様子

うみ にもぐってサンゴの なえ け、カゴをかぶせて まも ります= 金城浩二 きんじょうこうじ さん 提供 ていきょう

 「サンゴの 植林 しょくりん をしよう」と 決意 けつい した 金城浩二 きんじょうこうじ さん(48)は、 地元 じもと 漁業協同組合 ぎょぎょうきょうどうくみあい 協力 きょうりょく 沖縄本島中部 おきなわほんとうちゅうぶ にある 北谷 ちゃたん ちょう 海岸 かいがん 浅瀬 あさせ 皮切 かわき りに、 なえ けを はじ めました。

  いわ にドリルで あな け、 なえ を1 ぽん ずつ えていきます。 うみ てられたごみでサンゴが れたときは、 りょう たちが 修復 しゅうふく 手伝 てつだ いました。 ちか くの 読谷村 よみたんそん あら たな 養殖施設 ようしょくしせつ ひら きました。 資金不足 しきんぶそく なや みながらサンゴの 養殖 ようしょく けの 活動 かつどう つづ け、2008 ねん には えた かぶ かず が1 万本 まんぼん たっ しました。

 けれども「 ひろ うみ のことを かんが えると 途方 とほう れた」と 金城 きんじょう さん。そんなとき、 化粧品会社 けしょうひんがいしゃ 「コーセー」から「 一緒 いっしょ あお うみ まも りましょう」との もう がありました。

 コーセーでは「 雪肌精 せっきせい 」という 化粧品 けしょうひん のシリーズを つう じて「 社会 しゃかい 貢献 こうけん する 活動 かつどう をしよう」と 検討 けんとう していました。「 雪肌精 せっきせい 」のびんは 沖縄 おきなわ うみ おな じく、 むらさき がかった ふか いブルーの 瑠璃色 るりいろ です。コーセーの 社員 しゃいん 当時 とうじ 担当課長 たんとうかちょう だった 時田康司 ときだやすし さん(49)は 実際 じっさい 金城 きんじょう さんと うみ にもぐり、サンゴの 植林 しょくりん 意義 いぎ つよ かん じました。

 「 雪肌精 せっきせい 」シリーズの げの 一部 いちぶ 養殖 ようしょく サンゴの 活動 かつどう 寄付 きふ することになり、2009 ねん に「SAVE the BLUE(セーブ・ザ・ブルー)」プロジェクトがスタートしました。

だい 4 あたら しい いのち 誕生 たんじょう よろこ

養殖サンゴの産卵する様子

産卵 さんらん する 養殖 ようしょく サンゴ。ピンク いろ たまご なか あたら しい いのち 宿 やど っています= 養殖場 ようしょくじょう 運営 うんえい する「 うみ たね 提供 ていきょう

 サンゴの 産卵 さんらん は5 がつ から はじ まります。サンゴの 表面 ひょうめん にあるつぶつぶのものは「ポリプ」と ばれ、その あな からまん まる たまご がぽこっと されるのです。

 「 うみ なか えたサンゴが 成長 せいちょう しても、 産卵 さんらん をしなければ 本当 ほんとう づいたことにならない」。 沖縄 おきなわ でサンゴの 養殖 ようしょく 金城浩二 きんじょうこうじ さん(48)は ふね うみ て、 定期的 ていきてき にもぐりながら「 なに 変化 へんか はないか」と 観察 かんさつ つづ けました。そして、とうとう、 夜中 よなか にサンゴが 産卵 さんらん する 瞬間 しゅんかん 自分 じぶん たし かめました。

 「 かぞ れないほどの たまご つき ひかり らされ、 海面 かいめん がピンク いろ まっていた。 うみ 星空 ほしぞら のようにきらきらとしていた」。 愛情 あいじょう をかけて そだ てたサンゴから あたら しい いのち 誕生 たんじょう したと おも うと むね あつ くなりました。2004 ねん のことです。 当時 とうじ 、「 世界初 せかいはつ 養殖 ようしょく サンゴの 産卵 さんらん 」と 話題 わだい になりました。

  化粧品会社 けしょうひんがいしゃ 「コーセー」の「SAVE the BLUE(セーブ・ザ・ブルー)」プロジェクトでは、「 雪肌精 せっきせい 」の 化粧品 けしょうひん シリーズを 購入 こうにゅう すると、その あお いびんの そこ 面積 めんせき おな ひろ さの 海底 かいてい 養殖 ようしょく サンゴが けられる、という 仕組 しく みにしました。そして 最初 さいしょ とし の2009 ねん えたサンゴは3 年目 ねんめ 産卵 さんらん しました。

 うれしい らせに、コーセーで はたら ひと たちも よろこ びました。「 わたし たちの 仕事 しごと あお うみ まも ることにつながっている」。みんながそんな 気持 きも ちになりました。

だい 5 うみ る「サンゴ 留学 りゅうがく

サンゴの苗づくりを体験するコーセーの美容スタッフら

サンゴの なえ づくりを 体験 たいけん するコーセーの 美容 びよう スタッフら= 沖縄県読谷村 おきなわけんよみたんそん で(コーセー 提供 ていきょう

 サンゴを うみ えるときは、 はじ めに なえ をつくります。 成長 せいちょう したサンゴの えだ をはさみで り、その えだ 台座 だいざ れて すな をつめます。 水槽 すいそう なか で4か げつ ほど そだ ててから、 うみ けます。

 そうした なえ づくりの 体験 たいけん ふく め、サンゴについて まな が、 化粧品会社 けしょうひんがいしゃ 「コーセー」が 主催 しゅさい する「サンゴ 留学 りゅうがく 」です。サンゴの 養殖家 ようしょくか 金城浩二 きんじょうこうじ さん(48)が 運営 うんえい する 沖縄県読谷村 おきなわけんよみたんそん の「さんご ばたけ 」などで おこな っていて、 はだ 手入 てい れや 化粧品 けしょうひん 使 つか かた きゃく などにアドバイスする 美容 びよう スタッフの ひと たちが おも 参加 さんか しています。

  美容 びよう スタッフの 一人 ひとり 江目 ごうのめ 友美 ともみ さんは 昨年 さくねん 11 がつ の「サンゴ 留学 りゅうがく 」の 参加者 さんかしゃ 一人 ひとり 趣味 しゅみ はスキューバダイビングで、 自分 じぶん 沖縄 おきなわ うみ にもぐりながら「サンゴ しょう っている」と 心配 しんぱい していました。「サンゴ 留学 りゅうがく にサンゴ しょう まも るために 自分 じぶん たちができることをしようと おも いました。( 化粧品 けしょうひん シリーズの) 雪肌精 せっきせい がその やく っていることを 販売店 はんばいてん のみなさんと 一緒 いっしょ にお 客様 きゃくさま つた えています」と 江目 ごうのめ さんは はな します。

 コーセーがサンゴを はぐく む「SAVE the BLUE」(セーブ・ザ・ブルー)を はじ めて 今年 ことし で10 年目 ねんめ 。このプロジェクトは、「 雪肌精 せっきせい 」という 化粧品 けしょうひん シリーズを 使 つか っている ひと とコーセーで はたら 人々 ひとびと によって ささ えられています。

だい 6 たの しく 海岸 かいがん 清掃 せいそう

クリーンピックを楽しむ参加者ら

クリーンピックを たの しむ 参加者 さんかしゃ ら(コーセー 提供 ていきょう

 サンゴ しょう まも るには、 うみ をきれいにする 必要 ひつよう があります。 沖縄県読谷村 おきなわけんよみたんそん のサンゴの 養殖家 ようしょくか 金城浩二 きんじょうこうじ さん(48)は 海岸 かいがん なが くごみを ひろ う「クリーンピック」というイベントを おも いつきました。 ひろ ったごみの りょう をチームで きそ う、いわば「ごみ ひろ いのオリンピック」。イベントを つう じて「それぞれの 生活 せいかつ のあり かた 見直 みなお してもらう」という 意味 いみ もあります。5 年前 ねんまえ 沖縄 おきなわ はつ 全国大会 ぜんこくたいかい ひら かれ、 日本 にっぽん 各地 かくち おこな われています。

  化粧品会社 けしょうひんがいしゃ コーセーが 推進 すいしん する「SAVE the BLUE(セーブ・ザ・ブルー)」プロジェクトの 一環 いっかん で、サンゴについて まな ぶ「サンゴ 留学 りゅうがく 」でも「クリーンピック」を 体験 たいけん します。

  参加 さんか するのは 化粧品 けしょうひん 使 つか かた などをアドバイスする 美容 びよう スタッフやお みせ 従業員 じゅうぎょういん 金城 きんじょう さんの 養殖場 ようしょくじょう 「さんご ばたけ 」のそばの 海岸 かいがん で、チーム 一丸 いちがん となってごみを ひろ います。「つらいこと、 かな しいことを たの しいことに えていく。 金城 きんじょう さんの あつ おも いに れることで 企業 きぎょう はたら わたし たちも 勇気 ゆうき づけられます」。コーセーの 社員 しゃいん で「サンゴ 留学 りゅうがく 」を 企画 きかく した 一人 ひとり 立田益巳 たつたますみ さん(41)はそう かた ります。

 「SAVE the BLUE」の みについて 立田 たつた さんは 大学 だいがく 講演 こうえん しました。 学生 がくせい たちは 企業 きぎょう はたら きながら 環境保全 かんきょうほぜん など 社会 しゃかい 貢献 こうけん できることを りました。

だい 7 さかなクンがエール

「サンゴ留学」で特別講師を務めたさかなクン

「サンゴ 留学 りゅうがく 」で 特別講師 とくべつこうし つと めたさかなクン

  今年 ことし 全世界的 ぜんせかいてき にサンゴの 保全活動 ほぜんかつどう おこな う「 国際 こくさい サンゴ 礁年 しょうねん 」。 国際的 こくさいてき なネットワーク「 国際 こくさい サンゴ しょう イニシアティブ」が 推進 すいしん しています。

  日本 にっぽん でそのアンバサダー( 大使 たいし )を つと める、さかなクン= 東京海洋大学名誉博士 とうきょうかいようだいがくめいよはかせ 客員准教授 きゃくいんじゅんきょうじゅ =が5 月下旬 がつげじゅん 沖縄県 おきなわけん 読谷村 よみたんそん 訪問 ほうもん 。サンゴの 養殖家 ようしょくか 金城浩二 きんじょうこうじ さん(48)が 運営 うんえい する「さんご ばたけ 」で おこな われている「サンゴ 留学 りゅうがく 」( 化粧品会社 けしょうひんがいしゃ 「コーセー」 主催 しゅさい )の 特別講師 とくべつこうし として 登場 とうじょう しました。「サンゴ しょう 元気 げんき だと うみ 仲間 なかま 元気 げんき です」とさかなクン。イラストを きながら うみ 生態系 せいたいけい について 解説 かいせつ しました。

  地球温暖化 ちきゅうおんだんか による 海水 かいすい 温度 おんど 上昇 じょうしょう などで よわ っていくサンゴ しょう 再生 さいせい させるには、さまざまな 方法 ほうほう かんが える 必要 ひつよう があります。 やく 120 しゅ のサンゴを そだ てながら 養殖技術 ようしょくぎじゅつ 研究 けんきゅう する 金城 きんじょう さんは、 太陽 たいよう ざしが そそ 水面 すいめん のそばでも 白化 はっか しにくいサンゴを そだ てることに 成功 せいこう しました。

  観察会 かんさつかい どもたちに 産卵 さんらん 様子 ようす 間近 まぢか てもらおうとサンゴを 水槽 すいそう ふか ところ から あさ 場所 ばしょ うつ したのがきっかけ。 たか 水温 すいおん のこ ったサンゴを、さらに あさ ところ 移動 いどう させ、 環境 かんきょう 順応 じゅんのう させる 作業 さぎょう かえ したのです。

 「 白化 はっか つよ いサンゴを やして うみ 再生 さいせい につなげたい」。 金城 きんじょう さんの 挑戦 ちょうせん つづ きます。

だい 8 自然 しぜん とも きる 未来 みらい

子供たちへの願いを語る金城さん

どもたちには 自然 しぜん とも きる 大人 おとな になってほしい」と ねが 金城浩二 きんじょうこうじ さん= 沖縄県読谷村 おきなわけんよみたんそん の「さんご畑」で

  沖縄県読谷村 おきなわけんよみたんそん 金城浩二 きんじょうこうじ さん(48)が 運営 うんえい する「さんご ばたけ 」は、 休日 きゅうじつ ともなると、 水槽 すいそう そだ てた「 りく うえ のサンゴ しょう 」を ようと、 大勢 おおぜい 家族連 かぞくづ れが おとず れます。そこに5 がつ のある 少年 しょうねん たちがやって ました。 にするポリ ぶくろ なか にはビンや かん 、プラスチックなどたくさんのごみが はい っていました。

 「 地元 じもと 小学 しょうがく 年生 ねんせい だった。 ちか くの 海岸 かいがん のごみを ひろ ってきてくれた」と 金城 きんじょう さん。それらのごみは ほう っておくと かぜ ばされて うみ なか もの たちの 環境 かんきょう をおびやかします。「 すこ しでも うみ をきれいにしたい」という どもたちの 気持 きも ちに 金城 きんじょう さんや 仲間 なかま たちは「とても 勇気 ゆうき づけられる」と います。

  今年 ことし で10 年目 ねんめ となった 化粧品会社 けしょうひんがいしゃ 「コーセー」による「SAVE the BLUE(セーブ・ザ・ブルー)」のプロジェクト。 金城 きんじょう さんと とも にサンゴを うみ える みを すす め、 養殖 ようしょく サンゴの 産卵 さんらん 地球温暖化 ちきゅうおんだんか うみ 水温 すいおん たか くなっても 死滅 しめつ しにくい「 耐性 たいせい サンゴ」を すなどの 成果 せいか がありました。

 「 開発 かいはつ 産業活動 さんぎょうかつどう など 人間 にんげん 行為 こうい 環境 かんきょう こわ されてきた。けれども 人間 にんげん かか わり かた がよくなれば 自然 しぜん 回復 かいふく する」。 金城 きんじょう さんは「さんご ばたけ 」で うみ 環境問題 かんきょうもんだい まな どもたちに、こう はな しています。

 「 どもたちには、 自然 しぜん 感謝 かんしゃ し、 自然 しぜん とも きる 大人 おとな になってほしい」。 金城 きんじょう さんと「SAVE the BLUE」の ねが いです。=おわり

感想文・感想画
コンクール

毎日新聞社と連携し、コーセーと金城さんの10年を描いた『SAVE the BLUE物語』。2018年6~7月には、感想文・感想画コンクールを実施しました。

感想文コンクール
(小学4~6年生)

最優秀賞受賞

東京都大田区 小学6年生 下川真子さん

自然と人間の共存

私は、この「サンゴ礁を守るSAVEtheBLUE物語」を読んで、テレビやネットでしかみたことのないサンゴ礁が、地球温暖化によって白化していることを初めて知りました。そして、サンゴが白化することによってまわりにいる、魚、カニ、エビなどもいなくなってしまうことを知り、いままで考えたことがなかった「サンゴを守りたい。」という思いが出てきました。

金城さんがいままでやっていた飲食店をやめ、サンゴを守るためにまだ誰も成功したことのないサンゴの養殖を始めようとしたことを知って、私なら実例のないことをやろうとは思わないので、金城さんはとても強い気持ちでサンゴを守りたいと思ったんだ、と分かりました。また、とても勇気のある決断をできる金城さんはすごいな、と思いました。

そして、金城さんとコーセーの方達が、プロジェクトを通じて、サンゴを守るという共通の想いでつながっているという事を感じました。

そして、サンゴの白化の原因となっている地球温暖化を少しでも進めないようにするため、私もその原因の一つである車のはい気ガスを出さないように車よりも、歩きや自転車、電車を使いたいと改めて思いました。また、プロジェクトの成果として、耐性サンゴが生まれたことを知り、誰も成しとげたことのないサンゴの養殖に加えて、耐性サンゴを生み出した金城さんは偉人だ、と思いました。

私は、この物語を読み、人間のせいで危機に直面しているサンゴのことを知り、自分もサンゴを守りたいと強く感じました。そのためにまず、ふだんから自然のありがたみを感じ、自分でもできる小さなことから自然との関わり方を見直していこうと思いました。

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感想文コンクール
(小学1~3年生)

最優秀賞受賞

東京都練馬区 小学1年生 金丸はなさん

最優秀賞を受賞した金丸はなさんの作品

その他の受賞作品をみる

審査員の紹介

環境省 環境計画課 企画調査室 室長 :岡野隆宏

毎日新聞社 執行役員 教育事業本部長 :小島明日奈

毎日新聞社 営業総本部プロデューサー・毎日メディアカフェ担当 :斗ヶ沢秀俊

コーセー コンシューマーブランド事業部長 :鎌田昌人

REPORT 「サンゴ留学」

「サンゴ留学」とは

コーセーは、沖縄への「サンゴ留学」を実施しています。大勢のコーセーの社員やお取引先の方が、この「サンゴ留学」を通じて、サンゴのことや海の自然保護の大切さを学んでいます。 今年の11月に実施された「サンゴ留学」には、『SAVE the BLUE物語』の感想文・感想画コンクールで最優秀賞を受賞した 6年生の下川真子さん、1年生の金丸はなさんとそれぞれのご家族をご招待しました!

Day1

金城さんによる講話

金城さんによるサンゴを守る活動についての講話風景

沖縄に到着した初日には、金城さんよりサンゴを守る活動や、コーセーとの歩みについてお話をいただきました。想いのこもった感想文と感想画を金城さんにお披露目しました。

Day2

サンゴ株分け体験

サンゴの株分け体験の説明をする金城さんと受賞者のお二人

2日目は、「海の種」の皆さんから説明を受けながら、サンゴの株分け体験を行いました。初めて触るサンゴや生き物にふたりとも興味深々!緊張もほぐれて、金城さんの説明を真剣に聞いていました!

まとめ

ふたりとご家族は沖縄で、物語の主人公である金城さんと実際に会い、たくさんのことを学びました。海をはじめ、自然が大好きというふたりは、「学校の友達にも サンゴの大切さを伝えたいです!」と力強く話してくれました。 小さなサンゴ大使が誕生し、コーセーの環境を守る活動が、 より多くの人へつながっていくことを祈っています。

受賞作品お披露目の様子 サンゴの株分け体験を楽しむ受賞者のお二人