2022年07月12日
毎日欠かさず保湿ケアをしているのに、いつも肌がカサカサに乾燥している…そんな悩みはありませんか?
自分では丁寧なケアだと思っていても、肌の保湿力を低下させていることもありえます。正しい保湿の仕方を学んで、日頃のスキンケアや保湿ケア用品を見直してみましょう。
この記事では乾燥肌が良くならない理由や乾燥肌の原因、適切な保湿ケアのポイントを詳しく解説します。保湿ケア用品の選び方やおすすめ保湿成分も見ていきますので、繰り返す乾燥肌にお悩みの方は参考にしてくださいね。
保湿ケアをきちんとしているのに乾燥肌がよくならない理由は、2つ考えられます。
うるおいバリアとは、皮膚の一番外側にある表皮の最上層「角層」が持つ機能で、バリア機能とも呼ばれます。角層にある3つの因子、「皮脂」「NMF」「細胞間脂質」がうるおいバリアを形成し、内部からの水分の蒸散を防ぎつつ、外部の刺激から肌を守る役割を担っています。
何らかの原因でうるおいバリアの量と質が低下すると、肌内部の水分が逃げやすく、ちょっとした外からの刺激にも敏感になってしまいます。結果的に、肌の乾燥が引き起こされるのです。
また、KOSEのバリア研究により、乾燥している肌では細胞間脂質までうるおいのもとを運ぶ機能も低下していることがわかっています。
乾燥にお悩みの方は、「うるおいバリアを低下させる原因を学んで改善すること」「うるおいを必要なところに届ける機能をサポートするスキンケア用品を選ぶこと」の2つを意識して保湿ケアを行いましょう。
うるおいバリアの量と質を低下させ、乾燥を引き起こす要因は、日常生活や日頃のスキンケアの中にあります。
冬場やエアコンの使用により空気が乾燥すると、角層から水分がうばわれてうるおいバリアが低下しやすくなります。紫外線はうるおいバリアを形成する皮脂を酸化させ、はたらきを弱めてしまいます。春~夏の時期だけカサつきを感じる方は、日焼け対策が不十分かもしれません。
また、乱れた食生活などによるホルモンバランスの乱れや、加齢による皮脂の分泌量低下が乾燥肌の原因になることもあります。栄養バランスの整った食生活や運動、年齢に合わせたケアを意識することが大切です。
気をつけたいのが、日頃のスキンケアです。念入りに保湿しようと化粧水やモイスチュアライザーを何度も肌にこすりつけたり、「乾燥肌用」と書いてあっても刺激の強い保湿ケア用品を使っていたりすると、うるおいバリアがダメージを受けます。
ポイントを押さえた正しい保湿ケアを心がけましょう。
正しい保湿ケアを覚えれば、うるおいバリアがきちんと働いて肌の保湿力が上がり、あこがれのうるツヤ肌をゲットできます。保湿ケアのポイントを5つご紹介するので、今のスキンケアを見直してみましょう。
保湿ケアの始まりは正しい洗顔からです。ホコリなどの汚れや古い皮脂が残っていると、保湿剤の成分が角層のすみずみまで浸透しにくくなりますし、毛穴がふさがれてうるおいバリアをうまく生成できなくなってしまいます。
メイクをしている場合は、肌を摩擦しないようにクレンジング剤をたっぷりと取り、手のひらで温めてから顔に馴染ませます。クレンジング剤は少なからず肌に刺激を与えるので、32度程度のぬるま湯ですばやく洗い流しましょう。
そのあと、たっぷりと泡立てた洗顔料で顔を洗います。比較的皮脂の多いTゾーンから泡をのせ、指が肌に触れないように注意しながらやさしく撫で洗いします。皮脂腺の少ない目元、口元は乾燥しやすいので、最後に泡をのせる程度で十分です。クレンジングの時と同じく32度程度のぬるま湯でよくすすぎ、清潔なタオルでやさしくおさえて水分を吸い取りましょう。
洗顔後はできるだけ早く保湿ケアを行うことが大切です。洗顔後の肌は、油分や水分がほとんどなくなるので、肌内部の水分が蒸発しやすく、アレルゲンや紫外線といった刺激にも弱くなります。
うるおいバリアをつくる保湿成分、NMFや細胞間脂質も蒸散しやすい状態なので、洗顔後やお風呂上がりはすみやかに保湿ケアを行いましょう。
保湿ケアは、化粧水→モイスチュアライザー(乳液やクリーム)の順でつけるとより効果的です。
保湿化粧品は、水分と油分の割合によって化粧水、乳液、クリームといった剤型に分かれます。化粧水は主に肌にうるおいを与える役割、モイスチュアライザーは主に水分を保持、蒸発を防ぐ役割があるため、正しい順番でつけることでより高い効果を得られます。
洗顔後、うるおいバリアの量と質が低下している肌は、摩擦に敏感な状態です。コットンの繊維が刺激になってしまう可能性があるため、手でやさしく包み込むようにスキンケアしましょう。
ただし、モイスチュアライザー→化粧水の順でつけるよう提案しているメーカー・商品もあります。そういったタイプのモイスチュアライザーは、先につけて肌を柔らかくし、化粧水の効果を高めるよう水分・油分量が計算されたものになるので、お持ちのケア用品の使い方を確認しておきましょう。
皮脂腺の少ない目や口まわり、頬は乾燥しやすいため、特に念入りにうるおいケアしましょう。
化粧水は一度にたっぷりつけるよりも、適量を何度も重ね塗りした方が肌になじみやすくなります。顔全体に化粧水をつけたあとは、カサつきが気になる部分だけ何回も化粧水をつけるのがおすすめです。
また、日中のうるおいケアも取り入れてみましょう。例えば、メイクの上から使用できる化粧水スプレーを使用するなど、こまめな保湿ケアによって肌を乾燥から守ることが大切です。
季節や環境によっては、保湿ケアをきちんと行っても乾燥が気になる場合もあります。いつもの保湿ケアでもカサつきが気になる際は、必要に応じてスペシャルケアをプラスすることがおすすめです。
いつも化粧水とクリームで保湿しているなら、あとに使う保湿アイテムの浸透を高める美容液をプラスする、洗顔後すぐに導入美容液を塗って化粧水のなじみを良くするといったように、その日の肌の乾燥度合いにあわせて保湿ケアも工夫しましょう。
保湿方法と一緒に見直したいのが保湿ケア用品の選び方です。数ある保湿化粧品から自分に合うアイテムを選ぶにはどうすればいいのでしょうか?
乾燥肌の方はうるおいバリアが低下しがちで、外部刺激を受けやすい肌状態です。敏感肌用につくられた低刺激の保湿ケア用品を選びましょう。
保湿力をうたっていても、敏感になった肌に合わないアイテムを使えばかゆみやニキビといった肌トラブルを引き起こしかねません。アレルギーテストやパッチテスト、スティンギングテストなどを行った上で販売されている敏感肌用アイテムがオススメです。
気になるアイテムが見つかったら、購入する前にサンプルやテスターで使用感を確認しましょう。肌の状態や乾燥の度合いは人それぞれなので、自分の肌に合うか、事前に確認することが大切です。
毎日使うものなので、べたつきや肌あたりといったテクスチャーが好みなものを選びましょう。
乾燥肌にお悩みの方には、すぐれた保湿性を持つジグリセリンや、うるおいバリアの量と質を上げる、次の植物エキスを配合した保湿ケア用品がおすすめです。
中でも、日本人になじみ深いコメヌカエキス、チャ葉エキスはうるおいのもとを必要なところに届ける機能も期待できます。乾燥が特に気になる方は、コメヌカエキス、チャ葉エキスが配合された保湿化粧品を取り入れるといいでしょう。
乾燥肌はうるおいバリアの量と質が低下し、肌の水分・皮脂量が少なくなっている状態です。うるおいを運ぶ機能も落ちているので、正しい保湿ケアを行って肌を守ることが大切です。
ぬるま湯で洗顔したら、すぐに保湿をします。このとき、化粧水、モイスチュアライザーの順で肌につけるとよりうるおいを感じられるでしょう。乾燥しやすい目元・口元や、いつもよりカサつきを感じる場合は、より念入りなケアを行います。
うるおいバリアが崩れ、肌が敏感になっている乾燥肌の方は、低刺激な保湿ケア用品から選ぶことが大切です。ハトムギエキスやチャ葉エキスといった植物エキスに注目して選ぶといいでしょう。
Skincare
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